TM NETWORK 再始動らしいよ

  昭和40年代生まれのたそがれ世代の私は、「TM NETWORK」が大好きだ。大好きだった、でもいいかもしれない。

 私個人の歴史観でいえば、高校2年生から社会人4,5年目くらいの90年代で夢中になったのだろうか?

 YMOイエロー・マジック・オーケストラ)から「コンピューターおばあちゃん」ときて、TM NETWORKですよ。何か高尚なコンピューター技術が市井のミュージック・シーンに降りてきたので、小市民(このワードも前時代的)がとても喜んだ、といった感覚を抱いた記憶がある。アニメ映画でごく一部に「コンピューター・グラフィック」を使用した、なんてことがニュースの話題になる時代のことではないかな?『超人ロック』とか『レンズマン』にCGが使われて「コンピューター時代の幕開けか!」と思ったような気がする。

 まあ、とにかく新時代を感じることができたので嬉しかったのだろう。

 とはいえ、その詞も良かったのだろうか?「プラスチック世代」と呼ばれる無機質な横文字を加えることもこの時代の特徴、TM NETWORKの特徴だと『現代用語の基礎知識』の当時の版に書いてあったはずだ。別に確認する気も分析する気もないが。

 とにかく、TM NETWORK もしくはTMN が再始動することが嬉しいだけだから、いろいろ言うのはこの辺で止めよう。

 小室哲哉さんが引退を撤回して、現役ミュージシャンとして復帰する、それだけで喜ばしいと思う。

 この10月1日のnetニュースを見たら、メンバーの小室哲哉さん(TETSU)は62歳、ボーカル宇都宮隆さん(UTU)は63歳、木根尚登さん(KINE)は64歳なんだそうな。

 歳食ったなー!!!高齢者かよ!

 そんなメンバーが、往時を彷彿とさせる音楽を聞かせてくれるって、同じく、高齢者になりかけのたそがれ世代が受け入れるのって面白いことだと思う。

 若い世代に、TM NETWOKに新鮮味を感じてもらいたいのはもちろんだが、もうすぐリタイア世代の我々を興奮させてくれたら嬉しいことだと、単純に思う。